トップページ > むし歯予防に大切なこと
むし歯菌は食べ物の中の糖を利用して増えるので、食べかすが残らないように食べたらすぐ歯を磨いたり、歯と歯との間にはデンタルフロスをすることが大切です。歯の手入れをあまりしない人は、むし歯になりやすいでしょう。母親や周りの人がむし歯だらけですと、お子さんもむし歯になりやすい環境になるので、早めに治療してください。 また、甘いものをだらだらと食べると酸ができやすくなるので、規則正しい食事や時間を決めた間食も大切です。特に飴やキャラメル・ガムなどを何個も続けて食べたり、寝る前に食べる人(寝ている間は唾液の分泌量が少ないので)は、むし歯になりやすくなります。 ほ乳びんの使用も、ミルクや水・むぎ茶などを入れるのはかまいませんが、甘い飲み物(ジュース・乳酸飲料・スポーツドリンク等)は入れないようにしてください。なぜなら、ほ乳びんを使うと時間をかけて飲むことになり、口の中に甘いものがずっと入っている状況となるので、むし歯になりやすくなります。 また、スポーツドリンクには糖分・塩分が多く含まれているため、体調が悪い時(風邪をひいたり、おなかをこわして食事ができない時など)には必要な飲み物ですが、健康な時には糖分・塩分を過剰摂取することになるので、あまりお勧めできる飲み物ではありません。水分の補給が必要な時には、スポーツドリンクではなく水かお茶を与えるようにしましょう。
人の口の中にはたくさんの細菌(常在菌)が住みついています。その中にむし歯をつくる細菌がいます。このむし歯菌は歯にくっつきやすい特徴があり、歯の表面につくとそこで食べ物の中の糖分を利用して増え、細菌の集まったすみか(プラーク)をつくります。そのプラークの中の多くの細菌が糖分を分解・利用して酸をつくり、この酸が時間をかけて歯を溶かしていきます。これがむし歯です。
生まれてきた赤ちゃんの口の中には、むし歯菌はいません。むし歯菌は、母親や周りの人たちから感染します。しかし、むし歯菌が感染しない子どもはひとりもいませんし、感染したからすぐむし歯ができるわけでもありません。いろいろな要因が重なってはじめてむし歯はできるので、スキンシップを犠牲にしてまでむし歯菌がうつらないようにする必要はないと思います。むしろ、積極的にスキンシップをとってもうつらないように、母親や周りの人たちがむし歯や歯周病をきちんと治して、口の中を清潔にしておくことが大切です。
6歳頃になると、乳歯の奥歯のさらに奥に、最初の永久歯が生えてきます。この歯の名前は、第一大臼歯といいます。歯の中で一番大きく、噛む力が最も強い、とても大切で重要な歯です。6歳頃に生えるので、別名「6歳臼歯」とも呼ばれています。
6歳臼歯は最も大切な歯なのに、すぐにむし歯になってしまいます。なぜなら、奥に生えてくるので、生えてきたことに最初は気がつきにくく、歯の噛み合わせ面の溝も深く、汚れがたまりやすいためです。それと、生えたての歯は歯質も未熟ですし、奥に生えてくるため歯磨きがしにくいのです。
6歳臼歯のむし歯予防には、本人・お母さん・歯科医の協力が必要です。小さめの歯ブラシを横から入れて、一本みがきで噛み合わせ面を特にていねいに、突っ込むように磨きましょう。また、お母さんも仕上げみがきをしっかりして、磨き残しがないように手伝ってあげてください。生えてきたらすぐに、フッ素を塗布しましょう。完全に萌出したら、歯科医院で溝の部分にシーラントもしてもらいましょう。
奥歯の溝は深くくぼんでいて、大変むし歯になりやすい部分です。とくに生えてから間もない歯は、歯の質も未熟で油断するとすぐにむし歯になってしまいます。
シーラント(溝埋め)とは、生えて間もない奥歯の溝を一時的に填ぐことで、むし歯を予防する方法です。
歯みがきでは十分にきれいにすることが難しい奥歯の溝に、シーラント材を流し込むことによって、プラークや食べかすが奥歯の溝に入り込まないようにし、奥歯の溝からのむし歯が発生進行することを予防します。
歯が生えはじめたら始まる赤ちゃんの歯磨きのお世話。
成長に合わせて焦らず、無理強いをせず・・・
準備万端で歯が生えるのを待ちましょう。歯磨きを楽しい習慣にしましょうね!
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